世界中で戦後より様々な化学物質が生まれました。天然の成分に模した化学物質は、世の中を便利にしました。
高度経済成長とともに、安価に様々な物が手に入るようになり、大量消費することが「豊かさ」とされていた時代になっていきました。

 

私の両親はともに戦後間もない生まれです。両親は共働きで、週末の昼食はインスタントラーメンを食べ、ファンタやコカ・コーラでのどを潤していました。大人になり、化粧をするようになり、ヘアカラーで髪を明るくし、人生を楽しんでいました。

 

しかし、息子が生まれアトピーになったときに気づくことになります。
「私たちは何て自然からかけ離れた生活をし、便利で安易なことばかりを享受する生活になっていたのか…」

岐阜という地方都市ではありますが、山や畑が身近にある生活ではなく父も母も岐阜の都市部で生まれ育った、ある意味都会育ちです。
しかし、そんな環境で育った人でさえ、田舎に行けば、山里に行けば、ほっと安堵するのはなぜでしょうか。
「私たちが本来ある場所というのは、自然とともに暮らすことではないか?」
そう思いながらも、便利なものに囲まれた生活から離れて暮らすことは容易にはできません。
「だったら、身の回りのものを少しでも“自然なもの”や“ちょっと不便だけど心地よいもの”に変えていけばもう少し、心豊かな生活になれるのではないだろうか」
そういう思いに行きついたのは、子育てが一段落したころでした。

農薬と化学肥料漬けの野菜より、無農薬や有機肥料で育てられた地元の野菜を選ぶ。レトルト食品やカップ麺は時々にして、手作りの食事をつくる。
環境や身体に害のある100%化学薬品でできた化粧品や洗剤や、歯磨き粉なども、できる限り自然のものに変える。そうやって少しずつ身の回りの生活を、無理をしない程度に“自然”に変えていく…
まだ地元のスーパーやお店では、簡単にそういったものを手に入れることはできませんがインターネットなどでは、探せばいいものが手に入ります。以外と何百年も昔から作ってきたものだったりもするから驚くこともしばしばあります。

 

エコノワが販売している商品は “使っていて気持ちがいいもの” “できる限り自然なもの”です。
「〇〇でないとダメ!」
と必死になって突き詰める姿は“気持ちのいいもの”ではないかもしれません。あくまでも、自分が気持ちいいと感じる暮らし…“自然体で暮らすをつくる”ことをモットーとして株式会社エコノワは運営されています。

 

株式会社エコノワ 代表取締役 武藤 花緒理